最近「高齢者による交通事故」のニュースが後を絶ちませんね。
池袋事故、ブレーキ痕は確認されず アクセルペダルの障害もなし https://t.co/kAokwisqqk
— あらまま (@tanosikuaramama) 2019年4月25日
あらままの父親も80近いのですが、
いまだに車を運転しています。
バス停まで歩いて3分、
JRの駅まで歩いて10分の距離なのに
「わしはまだ大丈夫」「そこらの年寄と一緒にするな」
と言って免許を返してくれません。
中学受験を考える親御さんは、年齢的に同じような境遇にいる人も多いかと思い
「どうやったら両親(義両親)が免許を返してくれるのか?」
この記事を書くことにしました。
高齢者の免許返納のキーワードは
「周りのサポート・冷静さ・便利グッズ」です。
詳しく見ていきましょう!
目次
高齢者に免許返納してもらえた具体例
ではここで高齢者の人に、
免許を返納してもらえた具体例を、アンケートを元に
いくつか紹介していきます。
成功した人は、
どのように声をかけて行ったのでしょうか?
1 車ナシの生活をサポート
免許返納してもらえた20代女性
「祖母が80歳の時、親族が亡くなって精神的に弱っていました。
その時真剣に免許返納の話をし、祖母の生活のサポートをすると説得しました。
ですがそんな話だけではダメだと、
私たちも考えていたので
家族で協力して、
週に2日以上祖母の家に通ってサポートできることを証明しました。
すると話をしてから2ヶ月程で、
祖母が自分から免許を返納しに行きたいと
言ってくれました。
車のない生活を実際にしてみて、
こちらが考えているサポート内容で祖母が不便に感じないかなど、免許を返納する前に、実際に試したことで揉め事にならなかったんだと思います。
祖母も私たち家族がどの程度来てくれるのか、
ちゃんとわかったから安心できたと言っていました。」
免許返納してもらえた30代女性
「私の祖母ですが85歳になります。
かなり高齢者なので、
車のトラブルはかなりありました。
バッテリーあがりなどは可愛い方。
縁石に乗り上げてのパンク、いつのまにか傷だらけになっているボディ・・・。家族も心配していました。
そんな時、買い物に出かけていた祖母が、車3台が絡む追突事故を起こしたのです!
信号待ちの車への追突です。
幸いスピードも対して出しておらず、怪我人も出ずに終わったのでよかったのですが、
問題は事故この際の状況を、母親本人があまり理解していなかったこと。
我々も恐怖感の様なものを感じました。
今回は誰も怪我せず済んだものの、
我々がこのまま見過ごせば、また必ず事故が起きると考えました。
そして車を別のところに移し、
母親の前に車を見せないようにしたのです。
そして2ヶ月程一切運転させず、
買い物への送迎など、とにかくサポートに徹し、車に頼らなくて良い生活に少しづつ変えていくようにしました。
その甲斐あって祖母は免許返納に成功したのです。
目の届く所に車があってはだめです。
鍵だけ隠すなどは、
本人のストレスが増す原因になります。
そしてただヒステリックに
「免許を返して!」
というだけでもダメ。
高齢者の免許証返納には、
車がなくなってからの生活に
周りの協力が絶対必要です。」
・・・これは言われてみれば
当たり前のことかもしれません。
私たちも便利な乗り物を、ただ取り上げられただけでは
反発するだけですよね?
「私たちがサポートするから免許返そう」
この一言があるかないかで大分違ってくるのです。
特に「交通の便が悪く、車がないと生活ができない」
地域で有効です。
②客観的な視点のある人はラク
そして意外とこんな人もいます。
免許返納してもらえた30代男性
「今は亡き祖父の免許返納の話です。
祖父は長年接客の仕事や、町内会会長を
引き受けていたこともあり、
年の割に元気で良く歩き、活動し、ボケている様子も
全くありませんでした。
そんな時、一緒にテレビのニュースを見ていたら、
高齢ドライバーによる悲惨な事故が後を絶たない・・・という内容のニュースをやっており、
『怖いね〜!こんな事で、若くして失われた命を考えると、取り返しがつかないだろうなぁ。』と話す祖父。
その時はまだ祖父も車の運転をたまにしていたのですが、その話をきっかけに返納することを考え始めたようでした。
祖父の知人の高齢者ドライバーたちにも、免許返納について話そうと思ったらしく、
まずは自分が…ということで免許返納を決意していました。」
冷静かつ客観的視点、そして慎重さ(気の弱いところ)のある人は、意外と免許返納を「事故の映像などをみる」「友人などが返した」ということでやってくれることもあるようです。
家族が言ってもダメなときは、第三者の助けも借りましょう。
③便利グッズを利用する
最後の手段は、交通の便が悪いわけでもない、自分の楽しみで車を使っている高齢者に有効な手です。
それはこれ❗
「ドライブレコーダー」
テレビでも紹介されていましたが、無料で貸し出ししてくれるところがあって、
高齢者の普段の運転が解るという事なんですね。
あらままもツイッターで思わずいいねしました。
これ、免許返納を促すために良いのでは😃 https://t.co/9g5YvoYEIV
— あらまま (@tanosikuaramama) 2019年4月25日
調べてみると、標識に気づいていなかったり、アクセルとブレーキを踏み間違えたりし
ていることが結構あるのだそう。
免許の更新試験の時などでは緊張もあり、
キチンと出来ていても、日常の慣れた道では
真実が解るのですね。
この画像を見ることで、免許返納を促す
大きなきっかけになるのは事実。
「言っても解らない」高齢者に悩んでいる人には
大きな武器になりそうですね!
楽天でも安くで売っているので、購入するもの手かと思います。
「高齢者の免許返納問題」=「片付け・相続問題」
ここまで書いていて、あらままはふとこんなことに気が付きました。
免許返納問題と、片付け、相続(お葬式)問題って、
けっこう根っこが近いのでは?
親に「免許返納」だけでなく、
「家を片付けてほしい」
「自分のお葬式や相続問題をキチンとしてほしい」
と考えている人たちは多いので、ついでに
書いていきます。
①アプローチ方法が同じ
いままで書いてきた
高齢者に免許返納してもらうときのアプローチ方法を見ていると、つくづく「片付け問題」「相続(お葬式)問題」へのアプローチ方法と同じだなと思います。
そしてこれらの共通項は、
どれもこれも
「親に対して子供が指示を与えること」です。
命令口調で、苦労して育ててきた可愛い子供から
「片付けしてよ!」
「相続のこと、ちゃんと考えてよ!」
また、
「お葬式はどうしたらいいの?
ちゃんと決めておいてよ!」
と言われるのは、親にとってものすごく
辛いことなのかもしれません。
(実際にあらままは親に、
「自分達のお葬式をどうしたいかの
指示出しておいてほしい」
と言ったことがありますが、相手にも
してもらえませんでした)
「一緒に片付けようよ」「危ないから片付けよう、
私はお母さんが心配なの」
「相続でもめるのは悲しいから」
という「寄り添い型」のアプローチが有効なのは、
これからの時代、「親に子供から支持をする際」の
キーワードなのかもしれません。
②子供から問われる「一人の人間としての生き方」
そして「片付け・相続・免許」のことを
子供から言われることは
「自分の生きざまを、一人の人間として子供から問われていること」
のような気もします。
人生の最後まで
自分という存在を客観視できるか?
死という物をどうとらえ、いかに自分は死んでいくのか子どもに見せることが出来るのか?
なにを最後まで大事に残して生きるのか?
それを考え抜くことが出来るのか?
それを自信を持って答えられる親が
どのくらいいるのか・・・。
親とは言え人間ですから難しいことだと思います。
あらまま自身は「エンディングノート」などを作って
いつ死んでもいいようにしています。
そして息子君に
「お父さんとお母さんが同時に死んだら、この引き出しをあけなさい」
と言ってあります。
その人の死に方に生きざまは現れるのではないか・・・
あらままはそう思うのですが、息子君に伝わるでしょうか。
高齢者の免許返納について まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
まとめてみるとこういうことになります
高齢者に免許を返してもらうにはとにかくこれ。
1車のない生活のサポートを積極的に申しでる
(特に交通の便が悪いところ)
2高齢者の事故の映像を見せたり、おなじ高齢者で免許を返した人の話をする
(第三者言ってもらう)
3客観的視野に立てる便利グッズを使う
(交通の便は悪くなく、自分の楽しみで乗っている場合)
免許返納の言い方も感情的にならず、
真剣にそして冷静に言うことが大事という事ですね!
そしてそのアプローチの仕方をマスターしたら
高齢の親を持つ人の悩み「片付け」「相続(お葬式)」問題にも
使えるかもしれない・・と思います。