先日こんな本を読みました
![]() 中学受験が子どもをダメにする (幻冬舎ルネッサンス新書) [ 管野淳一 ]
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中学受験を考えているのに何読んでるの?
と言われそうですが、「中学受験信仰者」ではない
あらままはこんな本もよく読みます。
結構過激な内容ですが、こんな感じでした
あらすじ
※役にも立たない知識を
長時間の勉強で詰め込みすぎている
※中学受験して入っても高校受験がないと怠けてしまう
※不合格になったときのトラウマ
こういったことを挙げて、中学受験は子供をだめにすると言っています。
塾の皆はそんなことわかっているのに、誰も言わないのは
「飯の種がなくなってしまうから」
という怖いことも言っています。
作者の菅野淳一さんは塾の講師(進学塾で沢山の有名中学に進学させた実績もある)
私生活では5人のお子さんのお父さんでも
あるので、なかなか説得力がありますね。
あらままの感想
中学受験を否定するひと(あらままもここで挙げられたことは危惧しています)
が心配していることをズバリ指摘していますね。
夜遅くまで小学生が塾で勉強して、せっかく入った中学で燃え尽きてしまう・・・。
頑張ったのに不合格で、がっかりしすぎてその後の人生に影を落とす・・・・。
どれも納得できます。
作者の菅野さんもそういった子供たちを見ているので、中学受験の進学塾を
辞めたと言っています。
あらままも納得は出来るのですが・・・・。
すべての中学受験をした人がそうなってしまうのか?
中学受験を経験した子がみんなそうなってしまう、
不合格だった子が
みんなトラウマをひきずってしまう・・・・
そうなんだろうか?
その疑問は残ります。
「自分の実力以上のところにまぐれで受かってしまった」
ということが原因なこともあるでしょうし
「大人の思惑」(父親の学歴コンプレックス、母親の見栄)が
原因ということもあるでしょう。
子どもは不合格でもけろっとしているのに、親ががっくりしすぎた
その顔を見た子供が罪悪感を持った・・・そういうこともあると思います。
あらままは「中学受験」は一種の冒険だと思っています。
その冒険を家族みんなで乗り越えて、すばらしい中学受験にすることが出来るのか
冒険をしたばっかりにダメになってしまうのか・・・・。
そのカギは「親の思惑」「子どもの精神的成熟度、熱意」にあると思います。
「この子に中学受験はまだ無理だ、高校受験で頑張ろう」
「中学受験は自分の見栄だった・・」
そんなことに気づいたときには「やめる勇気」があるか。
これも中学受験のポイントかなと思っています。